中学生でも楽しく分かる日本の歴史⑤[大化の改新] ~律令国家を目指す~
大化の改新
今回のポイントは「律令」です。後述します。
この「大化」とは何かと言うと、645年に倭国(日本)史上初めてできた元号のことです。今は、令和ですよね。それの一番最初が「大化」です。
「大化という元号も作ったし、これから政治改革していくぞー」
これを「大化の改新」というわけです。
中央集権国家!
ここで発せられたのが「改新の詔」です。
詔(みことのり)と言うのは簡単に言うと、大王(天皇)からの命令です。この「改新の詔」は大陸の制度を参考にしています。
中大兄皇子と中臣鎌足は唐にある「長安」みたいな国にしていきたいと思っていました。「律令国家」にしたかったのです。
「律」っていうのは、簡単に言うと刑法です。国がダメって決めた枠があれば、それを超えた人には罰を与えられます。
「令」がその枠です。政治的なルールが決まっていれば管理がしやすく統制された国家ができます。
中大兄皇子は徹底的に改革しようとします。
中大兄皇子は中央集権国家である律令国家を目指しますが、改革者であった為、独裁的な面も目立ち、とても反感を買うことになります。
ここからの天皇は、この「律令国家」を目指し続けます。
改新の詔の主な4つの内容
中央主権国家を目指し行われた政策は主に以下となります。
①公地公民制
「みなさんは国民ですよ。それを管理するのは国家ですよ。だから、今持ってる土地も国家が管理するので、全部、国に返してくださいね~」ってことです。こうすることで第二の蘇我氏みたいな豪族が出てこないようにしたんです。
②国司と郡司の派遣
国司は朝廷から地方に派遣されて、その場の政治を行う人です。郡司は元々その場にいた豪族たちです。郡の政治とか裁判をしていました。国司は朝廷が求める政治をするし、郡司による管理もあるというダブル管理です。朝廷の目を盗むということができなくなるのが狙いです。
朝廷のルールを地方に広げるために派遣された人が国司です。
めっちゃ簡単に言うと監視役ですね。
③班田収授法
これは6歳以上の人に国から土地を貸し与える制度です。本人が生きている間だけで、息子に引き継がしたりできません。誰にどこを貸してるっていうのを記録していたものを戸籍って言います。
だから死んじゃったら国に返さないとダメです。結論から言うと、みんなこんな制度ではやる気出ません。案の定失敗します。
この貸し与えられる土地のことを「口分田」って言います。
④祖・調・庸の制度
これは、「税」のことです。三つあるのは税の種類と思ってください。
「祖」っていうのは、口分田を借りたらかかる税のことです。稲や収穫物で支払います。
「調」は布とかその地方の特産物で払います。
「庸」は労役です。言うたら、働いて払いますってことです。
この時代は、あまり税を徴収できませんでした。だって、レンタルの口分田で一生懸命になれますか?
だから全然徴収できていないです。
「戸籍を作るから誤魔化してもばれるで~」って言うてたみたいですけど、ちゃんと戸籍ができるのもまだまだ先の事なので管理もできていませんでした。
ちなみに初の戸籍が「庚午年籍」って言います。
蘇我倉山田石川麻呂ストーリー
蘇我倉山田石川麻呂っていたじゃないですか。
「乙巳の変」で手紙読んで震えていた人です。この人は娘を中大兄皇子に嫁がせているんですが、朝廷内に蘇我倉山田石川麻呂が謀反起こしたっていう噂が流れちゃいます。
中大兄皇子はその噂を信じちゃいます。政治が上手くいかないイライラもあったんだと思います。
石川麻呂がそんなことすると思いますか?同じ蘇我やのに入鹿討伐に手を貸してくれた人ですよ?絶対めちゃくちゃ良い人だったと思うんですよ。しかも、石川麻呂は言います。
「僕は皇子様と争うなんてできない。だから、こうなったことも受け入れるよ」って言うて自害するんです。もちろん。諸説ありまくりです。
その後に、この石川麻呂の謀反がデマだったことが分かります。中大兄皇子は後悔しました。中央集権国家を目指すというのは大変な事なんです。
母再び!斉明天皇重祚!
孝徳天皇が亡くなり、天皇に即位したのが、中大兄皇子のお母さんである皇極天皇です。2回目なので斉明天皇に改名しています。
この頃は東北の蝦夷や南九州の隼人という従わない勢力の征服活動がメインでした。そんな中、朝鮮から救援要請がくるのでした。
白村江の戦い 663年
こんなに忙しいのにも関わらず、事件が起きます。倭国と仲良くしていた朝鮮半島の百済が唐と新羅の連合軍に攻められてしまいます。これは助けてあげないといけないので、中大兄皇子自ら大軍を率いて指揮を取ります。
が、大敗します。
「これはヤバイ。絶対、次は唐と新羅の連合軍が倭国に攻めてくるわ。何とかせなヤバイ」と中大兄皇子は思うわけです。
それで防衛策を考えます。
面白い防衛策を1つ紹介します。
「防人(さきもり)」です。
防人って言うのは見張り番のことなんですが、海岸で見張りをさせられます。
でも3年間家に帰れません。地獄の制度です。
中大兄皇子が嫌われる理由も見えてきます。
めちゃめちゃビビり倒してたんですが、誰も攻めては来ませんでした。でも、攻めてきたらやばいから、もっと内陸に引っ越す方が良いぞ!って考えて、近江大津宮に遷都します。
つづく
